公開講演会のご案内
2011年12月20日(火曜日)18:15-19:45
早稲田大学(早稲田キャンパス)14 号館 610 教室
ご案内:
- 当日の予定
- 18:10-18:15 開場 (直前まで授業がありますので、開場前の入室はご遠慮ください)
- 18:15-19:45 講演
- 19:45-19:50 閉会
- 講演内容
- 講演者:アンドレ・ヴロダルチック博士
シャルルドゴール(リール第三)大学名誉教授・ソルボンヌ(パリ第四)大学・理論応用言語学研究所・研究員
- 使用言語:日本語
- 講演題目:人称と敬意,そして話題 (aboutness)
- 講演要旨:多くの言語学者が人称と敬意を関連するものとして研究して来ました。その関連性を一言で述べるとしたら、それはコンパチブルな(両立性のある)カテゴリであるからです。具体的にいえば、両者は発話当事者と談話主題に関する意味を持つわけです。分散文法論による「物事」の指示、情報の選択、他人に対する尊敬、発話当事者の同一化または共感度などの概念を用いて「人称」と「敬意」との両立性を体系的に解釈可能です。つまり、話し手は、[[自o対]o他]といった発話場面の三者の登場人物と実体について話すために、言葉をある順序に並べる必要があります。以上の問題点をメタ情報論的注意中心化論の枠組みで日本語と英語の例文を通じてできる限りわかりやすく説明します。
- 関連するイベント
- 講演者紹介
- 氏名:アンドレ・ヴロダルチック
- 所属・職位:シャルルドゴール(リール第三)大学名誉教授・ソルボンヌ(パリ第四)大学・理論応用言語学研究所・研究員
- 主な著書・研究業績
- 2007 - Japanese Linguistics - European Chapter, edited by Yoshihiko IKEGAMI, Viktoria ESCHBACH-SZABO and André WŁODARCZYK, Kurosio Shuppan, Tokyo, pp. 310.
- 2006 - La Focalisation dans les langues, edited by Hélène and André WŁODARCZYK, L'Harmattan, Paris, pp. 330.
- 2005 - Paris Lectures on Japanese Linguistics, edited by André WŁODARCZYK, Kurosio Shuppan, Tokyo, pp. 223.
- 1996 - Politesse et Personne - le japonais face aux langues occidentales, par André WŁODARCZYK, préface de Claude HAGÈGE, Éditions L'Harmattan, Paris, pp. 277.
- 1982 - La Linguistique japonaise, rédacteur André WŁODARCZYK, Revue mensuelle Langages, N° 68, Éditions Larousse, Paris, pp. 124.
- 1975-1997 Travaux de linguistique japonaise : Série de 10 fascicules publiés, entre 1975-1997, sous la rédaction de : Hubert MAES (vol. 1-3), André WŁODARCZYK (vol. 4-10)
- 早稲田大学・日本滞在経験:
- 2007年07月 国立国語研究所・博報堂, 東京 (二ヶ月間)
- 2006年10月 国立国語研究所・博報堂, 東京 (四ヶ月間)
- 2002年06月 特別講演:日本人工知能協会, 福岡大学九州工学研究所, 電子研究所, 鳥取大学, 早稲田大学, 日本女子大学
- 1998年03月 会津若松大学の招待により来日 会津若松大学(一週間)
- 1996年10月 早稲田大学の招待により来日 (一ケ月間)早稲田大学 国語研究センター
- 1995年07月 国際交流基金の招待により来日 (二ケ月間)奈良先端科学技術大学院大学
- 1989年07月 日本学術振興会により来日 (三ケ月間)筑波大学文学学部言語学科
- 1983年09月 フランス国立科学研究所(CNRS)の派遺により来日 (二ケ月間)国立国語研究所および早稲田大学
- 1982年10月 日仏日本学シンポジウムに参加 (東京)
- 1982年03月 早稲田大学 日仏語対照言語学研究会に参加 (二ケ月間)
- 1979年04月 国際交流基金の招待により来日 (六ケ月間)早稲田大学および国立国語研究所
- 1976年06月 パリ大学と早稲田大学の研究員交換制度により来日 (六ケ月間)
- 1975年06月 早稲田大学研修(四ケ月間)
- 略歴:
- 2001年より現在まで:ソルボンヌ(パリ第四)大学・理論応用言語学研究所・研究員
- 2010年より現在まで:シャルルドゴール(リール第三)大学名誉教授
- 2000年より2010年まで:シャルルドゴール(リール第三)大学教授
- 1992年より2000年まで:スタンダール(グルノーブル第三)大学教授
- 1987年:パリ第七大学より博士号取得(Doctorat d'Etat ès lettres, spécialité : japonais)
- 1979年より1992年まで:フランス国立科学研究センター研究員
- 1977年:パリ第七大学より博士号取得(Doctorat de 3e cycle de japonais)
- 1971年より1973年まで:パリ第七大学
- 1973年:パリ第七大学より修士号取得(Maîtrise de japonais)
- 1969年より1971年まで:パリ第三大学
会告
- 日時:2011年12月20日(火曜日) 18:15-19:45 (予定)
- 会場:早稲田大学早稲田キャンパス 14 号館 610 教室
- 参加費:無料
- 対象:どなたでも参加できます。
- 主催:早稲田大学 メディアネットワークセンター (言語情報科学研究部会)
- 事前の申し込み:講演会への参加については、事前の申し込みは必要ありません
- 謝辞:アンドレ・ヴロダルチック博士は科学研究費補助金挑戦的萌芽研究:課題番号21652041 『「場の言語学」の構築:場の意味論と語用論』の研究活動の一環として来日の予定です。
- 気象状況・交通機関運行状況の影響なども含め、本研究会の開催ならびに講演の詳細については予期せぬ変更の可能性も考えられます。
会場案内:早稲田キャンパスへのアクセスにつきましては、以下の地図等をご参照ください。
[注意事項]
- Copyright © 2006-2011 Yasunari Harada, except for the title and abstract of the talks announced and profile descriptions of the speakers and moderators. All rights reserved.
- First drafted November 5th, 2011. Last revised December 8th, 2011.
- The talk announced in this web page is subject to change without prior notice. The organizers should not be held responsible for any purported damages by prospective participants due to those changes.